■ 第1日 / 11月2日 ■

この日は夕張までの移動で1日が終りました。夕張への移動は、始発の「はやて1号」で東京を発っても接続が悪く、1時間後の「はやて3号」に乗っても結局同じ2643Dに乗る事になります。

駅 名
時 刻
列 車
線区名
東京
06:56発
3001B
はやて1号
東北新幹線
八戸
10:04着
10:16発
1001M
スーパー白鳥1号
東北本線
青森
11:14着
11:20発
津軽線
中小国
通過
海峡線
木古内
12:32着
12:33発
江差線
五稜郭
通過
函館本線
函館
13:12着
14:26発
5013D
スーパー北斗13号
長万部
15:41着
15:41発
室蘭本線
沼ノ端
通過
千歳線
南千歳
17:19着
17:32着
2643D
石勝線
夕張
19:16着

朝が1時間遅くても何も良い事はないので、今回はその1時間を函館で過ごす事にしました。

最初の列車は始発の3001B「はやて1号」。盛岡までは「こまち1号」を併結しています。発車は6時56分と随分遅い時間で、何故あと1時間早い列車を走らせないのか不思議です。

荒川を越えて埼玉県に入ると、すぐに千葉ロッテマリーンズの2軍が使っているロッテ浦和球場の横をかすめ、続いてロッテ浦和工場が見えます。工場には日本シリーズ優勝の大きなバナーが掛かっていました。

今回はぐるり北海道フリーきっぷを使いました。やはり北海道に行くには最も使い勝手が良く、しかも安い切符ですが、いつの間にか7日間用がなくなって5日間用のみになってしまいました。横にあるのは北海道に行くなら手放せない道内時刻表。薄くて小さいのが非常にありがたいです。

10時4分、八戸着。本当はここか青森で時間を作りたいとも思うのですが、ぐるりは北海道に入るまでは途中下車不可なので大人しくそのまま在来線ホームへと移動します。

次の列車は10時16分発の1001M「スーパー白鳥1号」。ぐるりを使う時の定番コースです。

車窓を眺めていると、所々に新幹線らしき高架橋が見えます。東北新幹線の八戸ー新青森間は'10年度末開業予定で、最高速度の引き上げが上手く行けば東京ー新青森間は3時間を切る可能性もあるそうです。しかし、その開業と同時に東北本線の八戸ー青森間がJR東日本から切り捨てられて青い森鉄道に移管されるのも決定的だそうで、毎度の事ながら随分と虫のいい話だと思います。

この移管にはもう1つ問題があって、八戸ー久慈間の八戸線と野辺地ー大湊間の大湊線がJR線と接続しなくなってしまいますが、これに関してJR東日本がどうするつもりなのかは未だ判っていません。

11時14分、青森着。発車は20分なので、ホームに出てみました。駅を跨ぐ青森ベイブリッジが見えます。

青函トンネル内では車内のLEDでトンネルのどの辺りを走っているかが表示されます。しかし50Kmを超す長さのトンネルなので、その動きは遅々とした物です。

五稜郭の近くで以前にも見掛けたキハ56系の3両編成が見えます。その時の写真と見比べると、ほんの数mだけ移動しているようにも見えます。

13時12分、函館着。ここで1時間少々空き時間があります。今日は新幹線の車内でサンドウィッチを食べただけでここまで我慢して来たので、すぐに食事に向かいます。

北海道に来たのは'04年の1月以来ですが、その時には函館は通過しただけだったので駅を出るのは'03年7月以来です。

駅前に出てあまりの変わりように面喰らいました。'03年7月の時は旧駅舎が閉鎖されたばかりで、まだ新駅舎の前にそのまま残っていました。それが今ではその面影もなく、バスターミナルになっています。

市場も変わっていました。記憶より少し駅から遠ざかり、真新しい食堂長屋のような物が出来ていました。その中の1軒に入り、ネギトロとウニの丼を頼みます。以前ウニ丼を食べ過ぎて以来滅多にウニを食べなくなってしまいましたが、やはり北海道に来たら一度は食べたいです。

そのまま駅前の海峡というラーメン屋にハシゴします。我ながら呆れる程よく食べますが、今日は20時頃まで食事のチャンスがないので喰い溜めの意味もあります。今更ながら、北海道の塩ラーメンはやはり美味しいと再確認しました。

さすがに本当に満腹になり、よろめきつつも駅へ。次の列車は5013D「スーパー北斗13号」で、南千歳まで乗ります。

函館駅で買った白い恋人のチョコレートドリンク。'03年7月の時に初めて買いましたが、やはり濃厚で美味しいです。

16時13分発の伊達紋別を過ぎた頃、内浦湾に夕日が落ちて行きます。日が短い季節とは言え日没には早過ぎる気もしますが、やはりここは北海道なのです。

17時19分、もう真っ暗な南千歳に到着。次の列車までは10分少々、丁度良い乗り継ぎです。

南千歳は石勝線の起点駅なので、ホームにはそれを示す0キロ標があります。

次の列車は17時32分発の2643D夕張行き。同じホームに2レ「北斗星2号」が来るようですが、夕張と上野が同じ案内表示器に名前を並べているのは妙な感じです。

少し待つと、2643Dが入って来ました。車両はキハ40系の単行ですが、車内はガラガラでした。

1つ目の駅の追分に17時50分頃に停車。発車は18時14分で、結構な長時間停車です。他のホームには苫小牧発岩見沢行き1473Dや夕張発千歳行き2636Dも停まっていて、相互に接続しています。

追分は明日用事がある駅で、その際に駅前にタクシーがいるかが大きな意味を持つので、改札を出て駅前の様子を見に行きます。

駅前にタクシー乗り場がある事を確認し、一安心してホームに戻りますが、まだ発車時間になりません。仕方ないのでホームをうろうろし、カメラを壁に押し付けて写真を撮ったりして過ごしました。

列車はほとんど真っ暗な中をゆったり走って19時16分に夕張着。夕張の駅舎は物凄く小さく、やたらと大きい隣のホテルと対照的でした。

この日の宿は夕張市街地中心部のホテルシューパロ。駅から遠いのは知っていたので、駅前で待っていたタクシーを拾いました。

部屋に荷物を置き、フロントで繁華街の場所を訊いてから出掛けます。

炭鉱閉山後、夕張は毎年2月に開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭を核として映画で町おこしをしていて、その一環としてあちこちの建物に映画の看板が掛かっています。このチャールズ・ブロンソンという俳優をいくつかの看板で見掛けて、何か見覚えがあるなと思っていたら「う〜ん、マンダム」の人でした。

フロントで教えられた道筋を通ると、大きな鳥居が坂の途中に立っていました。ここを登ると繁華街があるはずです。

梅ヶ枝横丁という名前らしい繁華街。ほとんど人影がなく、車も通りません。案内看板によると焼鳥屋やラーメン屋があるはずですが見当たらず、開いているのは数件のカラオケ屋やスナック程度でした。

その中で唯一やっていた俺家という居酒屋に入ります。肴は北海道では必ず頼むソウハチ。珍しく頭が落とされていました。

満天に星が散りばめられた夜空を眺めながら人気のない坂を下ってホテルに戻り、大浴場でゆっくり湯船に浸かりました。

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